加圧トレーニングで回復力アップを目指そう！回復力アップの仕組みや注意点を解説！

「加圧トレーニング」の特徴とは？

まず「加圧トレーニング」とはなにかをご存知ない方のために、どういった特徴をもつのかを軽く振り返っておきましょう。

加圧トレーニングがほかのトレーニングと違うのは、両腕・両脚のつけ根などに加圧バンドや加圧ベルトといったものを巻きつけ、四肢に対して圧力をかけながら行うトレーニングである点です。

腕と脚のつけ根にベルトやバンドを巻き、圧力をかけることによって、どういったことが起こるのでしょうか。まず体中を巡る血液量が制限されます。これは血管に対して圧力がかかることによって間口が狭くなり、血液が滞留（プーリング）することによるものです。そうして制限された血液量のなかで運動を行うと、通常の状態よりも少ない血液量のため、身体に対する負荷によって乳酸濃度がより早く高まります。

乳酸濃度が高まると、身体がより強大な構造を得ようとする働きによって、成長ホルモンが分泌されます。これは本来ウェイトトレーニングなどの重い負荷をかけないと、なかなか分泌されないものです。ともあれ成長ホルモンが分泌されることによって筋力アップをはじめ、ダイエット効果やアンチエイジングなど、さまざまなトレーニング効果が生まれます。そうした効果のなかに、「回復力アップ」も含まれるのです。

「回復力アップ」の定義とは？

それでは回復力アップというのは、具体的にどういうものなのかを簡単に解説していきましょう。

回復力、とりわけ運動やトレーニングの文脈で回復力アップという言葉が使われるとき、それは「怪我の回復がより早くなる」という意味をもちます。怪我とは身体に過度な負荷をかけた場合に起こる、肉離れや脱臼・骨折・捻挫などを指していわれることが、多くなっているのです。とくにスポーツを行うアスリートの間で、極限まで肉体を追い込むトレーニングによって、そうした怪我を負ってしまうケースが少なからずあることが大きく関係しています。

回復力が加圧トレーニングによってアップする仕組みを、簡単に解説します。さきほど説明した乳酸濃度が高まることにより分泌される成長ホルモンの働きによって、負担によって損傷を負った筋肉や骨に作用し、健康な状態に回復する速度があがるのです。

3加圧トレーニングによる回復力アップのメリット

上記のように回復力アップにつながる加圧トレーニングを行うことで、生まれるメリットは数多くあります。

まずアスリートの場合には、怪我からの回復力が高まることで怪我からの復帰が早くなり、アスリートとしての生命が長くなります。またアスリートだけでなく普通の人の場合でも、より健康に体が動かせる期間が長くなるのです。高齢者でも元気に外を歩いたり、走ったりできるようになることでもあります。

これは裏を返せば筋肉が衰えにくくなるという効果も秘めていて、老いとともに弱くなっていくはずの筋肉を、より長く健康な状態を維持できることになります。これは結果的に健康寿命を延ばすことにもつながり、より長い期間元気に動き回れる体が生まれることで、人生もより豊かなものとなることでしょう。

また筋力を保持するだけでなくアップすることにもつながり、美容やダイエットなどの効果もあわせて獲得できることが期待できることも、加圧トレーニングの優れた点であり魅力でもあります。

回復力アップは免疫力向上や重病の後遺症からの回復も望める可能性も

加圧トレーニングによる回復力アップは、フィジカルな側面だけではない、重要な効果を生むことも報告されています。

たとえば加圧トレーニングによって生まれる成長ホルモンは、身体の筋肉や骨だけでなく、身体全体の免疫力も向上するという報告もあるのです。風邪や流行性感冒、インフルエンザなどのウイルス性の感染症などに対する抵抗力が高まることで、病気のリスクも軽減されます。

そしてなかには加圧トレーニングによって、脳梗塞等の重大疾患による後遺症が回復したという例も少ないながら報告されているのです。これは加圧トレーニングを行うことであまり機能していなかった血管が回復し、再び機能するようになった結果なのではないかといわれています。

まとめ