加圧トレーニングの具体的な内容や流れについて

加圧トレーニングの効果と目的

加圧トレーニングというのは、専用のベルトを腕や足に巻きつけて適度な血流制限を行った状態でトレーニングを行うことによって、成長ホルモンなどの分泌を促進しつつ、低負荷でも高負荷と同様の効果を得られるトレーニング方法です。

加圧トレーニングで得ることのできる効果には、代表的なものとして以下の5つが存在しています。

ダイエット

成長ホルモンには脂肪を燃焼させる働きがありますので、蓄積された脂肪の燃焼を促すとともに、太りにくい体にすることが可能となります。

アンチエイジング

成長ホルモンが大量に分泌されることによって、肌のハリや艶を取り戻せるというアンチエイジング効果も期待できますし、同時に太りにくい体へと変化させることもできるのです。

筋力アップ

筋力をアップさせるために高負荷で長時間トレーニングをしてしまうと、膝など体に対して大きなダメージを負ってしまいます。加圧トレーニングは低負荷かつ短時間のトレーニングで変わらない効果を得られるので、怪我等の少ない効率的な筋力アップが可能となります。

怪我の回復促進

骨折や捻挫などの怪我の早期回復をサポートする効果があることがわかっています。これは成長ホルモンの働きによるもので、患部以外の部位でトレーニングを行うことでも効果に期待ができるのです。

血行促進

加圧ベルトを使用することによって加圧と除圧を繰り返し、血行を促進することができます。その結果、冷え性などのように血行の悪さが原因となる諸症状の改善にも繋がります。

トレーニングジムでの内容と流れ

トレーニングジムで加圧トレーニングを行う場合の一般的な流れについてご紹介しましょう。これはあくまでも一例ですので、ご自身のレベルや行うトレーニングの強度、トレーニングメニューによっても異なります。

着替え

まずはトレーニングジムへ移動し、到着したら受付を済ませた上で更衣室へと移動します。用意されているロッカーに荷物をしまい、ウェアに着替えましょう。ウェアに関しては、ジムによって持参する必要がある場合と用意されている場合があります。

腕のトレーニング

まずは片方の腕のみ加圧ベルトと巻いた上でトレーニングを開始します。加圧の状態に慣らすためですので、準備運動のようなものといえるでしょう。その後両腕に対してベルトを巻きトレーニングを行っていきます。回数を重ねていき、慣れてきたら、限界まで追い込むようなトレーニングも効果的です。

足のトレーニング

両腕のトレーニングの後は、両足のトレーニングを行います。足の付け根付近に加圧ベルトを巻いて、腕と同様に低い負荷で軽めの回数行いましょう。

オリジナルトレーニング

両足のトレーニング後は、ご自身が習得したいという部位に関するトレーニングについてトレーナーとともに実施することになります。このときは加圧ベルトをしない通常のトレーニングとなるのですが、すでに済ませた加圧トレーニングによって全身の血行促進がされているため、加圧トレーニングをしない場合に比べて効果に違いが生まれるのです。

ストレッチ

トレーニングをしたあとに必ず行うべきことの一つです。ストレッチや骨盤矯正などによって、歪んでしまった体をまっすぐ正しい本来の状態へと戻すために行います。

自宅で行う場合の内容と流れ

自宅で加圧トレーニングを行うことは可能です。加圧ベルトの取り扱いや、ご自身のレベルに合ったトレーニング内容を決めるのは自分ひとりの力になるでしょう。自宅だけで行う方もいれば、ジムと併用で行う方もいらっしゃいますので、自宅で行う場合のほうが自由度は圧倒的に高いです。

トレーニング用のウェアに着替えを済ませたら、ご自身の決めた、あるいはプロに依頼して作ってもらったトレーニング内容をじっくりと実施していくことになるでしょう。せっかく圧を加えて効率的なトレーニングをしているわけですから、素人が考えたものよりプロに流れを構築してもらった上で、それを実際に行っていくほうが間違いもなくいいと思います。

トレーニング後のストレッチに関しては一人でできるものか、同じタイミングでともにトレーニングを受ける仲間がいるのであればその方と協力しつつ行うような形となります。

より効果的にトレーニングを行う方法

加圧トレーニングによって痩せたいと思っている方に関しては、加圧トレーニングを終えてすぐに有酸素運動をするようにするといいでしょう。加圧で大量分泌された成長ホルモンは、加圧してから約15分でピークを迎えると言われています。そして、加圧から約2時間で成長ホルモンが脂肪を燃焼させる分解量が最大となりますので、タイミングを図ったかのように有酸素運動を実施することで最大の効果を実感できるでしょう。このように加圧による変化はさまざまですので、最大限に活用することでトレーニングによる効果をよりアップできるというわけです。

まとめ